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データベースを使う |
BibCompanionで用いる文献データベースのファイル形式はBibTeXのファイル形式と完全に互換性があります。 したがって、BibCompanionはBibTeXデータベースファイル(.bibファイル)をそのまま開くことができ、BibCompanionのデータベースはそのままBibTeXで扱うことができます。 BibCompanionを使う場合にBibTeXについて必ずしも完全に知っている必要はありませんが、データの入力方法などBibTeXに準じていることが前提ですので、BibTeX関連の書籍やwebサイトにも目を通しておいたほうがよいでしょう。
ここでは文献データベースの作成方法、既存のBibTeXデータベースの読み込み時の注意点などを述べます。 本節は以下のトピックで構成されています。
データベースを新規に作成する際には、テキストエンコーディングと行末コードを適切に設定する必要があります。 BibTeXを使用する場合にはBibTeXがサポートしているエンコードと行末コードを設定する必要があるので、お使いのBibTeXの説明を読んでください。 BibTeXを使わない場合には自分が用いる言語をサポートできるエンコードであれば問題ありませんが、‘Unicode UTF-8’ を選択しておくのが無難でしょう。 デフォルトのエンコードや行末コードは環境設定の一般設定で設定します。
データベースを新規作成するときは、[ファイル - 文献データベース作成] メニューを選んでください。 メニューを選ぶと、データベースのファイル名と保存先を訊いてきます。 適切なファイル名と保存先を指定してください。 ファイル名の拡張子(.bib)は自動的に付与されます。 ところで、BibTeXの仕様によってはファイル名や保存先に制限があることがあります。 スペースや記号類、漢字などを含むファイル名やフォルダ名はBibTeXからアクセスできない可能性が高いので、BibTeXを用いる場合には英数字のみのファイル名を与えたほうが良いでしょう。
作成されたデータベースはデータベースリストの「全データベース」グループ内に現れます。 複数のデータベースを同時に開いている場合は、開いているデータベース全てがこのグループに表示されます。 データベースの表示順はデータベースをドラッグすることで変えられます。
文献を追加する前に、[ファイル - データベースの設定] メニューを選び、データベースの設定を確認しておいてください。 少なくとも添付ファイルの保存先は後から変更することは面倒ですので、先に指定しておいたほうが良いでしょう。 なお、データベースリストをダブルクリックしても上記の設定ウィンドウを開くことができます。
最初に述べたように、BibCompanionのデータベースはBibTeX互換ですので、基本的には既存のデータベースをそのまま利用することができます。 まずデータベースを開く前に、既存ファイルのテキストエンコードと行末コードを調べ、環境設定の一般設定を正しく設定してください。 BibCompanionはエンコードの自動判別はしません。
既存のデータベースがBibTeXの基本文献形式の基本フィールドのみを含む場合には通常そのまま読み込んで問題はありませんが、他のBibTeXデータベース編集ソフトを使用して作成したものである場合には一部フィールドに非互換の部分が含まれる可能性があります。 下記のインポート上の注意点をまず読んでください。
データベースを開くには、[ファイル - 文献データベースを開く] メニューを選ぶ、Finder上でBibCompanionのアイコンにデータベースのアイコンを重ねて起動するといった通常のアプリケーションと同じ方法に加え、起動しているBibCompanionのデータベースリスト上にFinderからデータベースのアイコンをドラッグ&ドロップするという方法も使えます。 開こうとしているファイルがデータベースのエイリアスやシンボリックリンクの場合にはオリジナルを検索して、オリジナルのファイルを開きます。
開いたデータベースはデータベースリストの「全データベース」グループ内に現れます。 複数のデータベースを同時に開いている場合は、開いているデータベース全てがこのグループに表示されます。 データベースの表示順はデータベースをドラッグすることで変えられます。
データベースを編集する前に、[ファイル - データベースの設定] メニューを選び、データベースの設定を確認しておいてください。 少なくとも添付ファイルの保存先は後から変更することは面倒ですので、先に指定しておいたほうが良いでしょう。 上記の設定ウィンドウはデータベースリストをダブルクリックしても開くことができます。
ところで、開いているデータベースは明示的に閉じない限りBibCompanionが記憶しており、次回起動時には自動的に開いていたデータベースをロードします。したがって、通常は2度目以降はデータベースを開く作業は必要ありません。
もし読み込み時にエラーが発生した場合には、エラーレポートを表示するウィンドウが開きます。 エラーレポートのウィンドウの中身をよく読んで原因となる箇所を特定してください。 なお、エラーレポートのテキストは選択してコピーすることも可能です。 エラーレポートウィンドウには <データベースをすぐに閉じる> ボタンと、<続ける> ボタンが表示されています。 エラー内容が致命的でなく、読み込みを続行してもデータの損失がないと確信できるときのみ <続ける> ボタンを押してください。 通常はエラーが発生したヶ所以降のデータは読み込めていませんので、<データベースをすぐに閉じる> ボタンを押して、一旦読み込みを中止してください。 読み込みを中止したときは、テキストエディタなどでデータベースを開き、問題の発生した文献を直接修正してください。 問題のデータベースがBibTeXではちゃんと読める、或いは他のBibTeXデータベースエディタでは読めるなら、エンコードの指定が間違っている可能性もありますので、再度エンコードを確認してください。 エラーの原因が理解できない、或いは修正しても読み込みエラーが発生するといった場合には、作者まで問題のデータベースを添付してエラーレポートを送ってください。 もしBibTeXを使っているなら、エラーレポートの前に問題のデータベースがBibTeXをちゃんと通るかどうかの確認をしておいてください。