使い方のヒントとよくある質問

使い方のヒント

よくある質問

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使い方のヒント

書誌情報はPDFファイルからよりもwebからペーストしたほうがよい。
最近は論文の情報はインターネットを通じて電子的に入手することが増えています。 Web上での検索でフルテキストのPDFファイルまでダウンロードできます。 これらの電子情報があれば文献データベースの作成は手で入力するより遥かに容易に且つ正確に行えます。 このとき、可能であればPDFファイルのテキストよりwebのテキストからコピー&ペーストしたほうが問題が発生しにくくなります。 というのは、PDFファイルのテキストをコピーした場合、通常のテキスト情報に加えて様々なコントロールコード(多くの場合見えない文字で、データの障害を発生する可能性があります)が含まれることが多いからです。 また、アクセント付き文字などはユニコード対応のwebブラウザなら正しくコピーできますが、PDFからはうまくコピーできないことがあります。
スマートペースト機能をうまく使う。
スマートペースト機能は多くの場合適切に動作しますが、特にタイトルペーストにおける化学式などの判断は完全に行うことは事実上不可能です。 例えば、“Ga1-xAlxAs” は “Ga1-xAlxAs” と正しく判断できますが、“M1-xAlxAs” は単に特殊なテクニカルタームとして “{M1-xAlxAs}” となってしまいます。 これはMという要素が化学式の構成要素(元素記号)として認識できないため、間違った判断を行うよりは未知の表現と判断したほうが安全であるからです。 しかし、任意の金属元素の表現としてMを代表して用いるなどといったことはしばしば行われることです。 このような場合、手間を惜しまずに手動で調整して所望の形式に修正することも可能です。 しかし、テキストエディタを経由してペーストすることで、比較的簡単にこういった表現を変換することも可能です。 上記の文字列を一旦テキストエディタにペーストして、例えば “Mo1-xAlxAs” のように ‘M’ を ‘Mo’ (モリブデン)に書き換えます。 このように書き換えた文字列をBibCompanionにペーストすれば、正しく判断して “Mo1-xAlxAs” になります。 これを再び‘M’ に書き直せば、比較的容易に所望の結果を得ることが可能です。 ペーストする文字列の数式部分などに余分な空白が入っているような場合でも、同様にエディタで修正してからペーストすることでうまく変換できることがあります。
{(A and B) or (C and D)} のような複雑な条件のスマートライブラリは作れるの?
単独のスマートライブラリではAND条件とOR条件が混在した検索を行うことはできません。 このような検索リストを得るためにはライブラリグループを利用します。 例えば、以下の図に示したように二つのスマートライブラリを一つのグループに入れます。
Sample
ライブラリグループはOR条件でリストを作るため、所望の結果を得ることができます。
チェックした文献のリストを得るには?
下図のような条件でスマートライブラリを作成します。
Sample
“mark” フィールドはチェックマークが入っている文献にのみ設定されるため、チェックされた項目だけのリストを得ることができます。 同様なことは “url” など他のフィールドでも行うことができます。
文献リストコピーのフォーマットにコメントを入れる。
各文献形式毎に複数のリスト出力フォーマットを設定できますが、これらを後から見て識別できるようにコメントを書いておきたいことがあります。 リスト出力の際にはフォーマット定義中のブロックに指定したフィールドデータがないときにはブロックごと無視しますが、これを利用して下記のように定義を書くことでコメントを記述できます。

[PhysRev<x>][<author>, ][<journal>][| <volume>][, <abbrev_pages>][ (<year>)][.]

最初のブロック “[PhysRev<x>]” がコメントになります。 なぜなら、<x> というフィールドは通常使われることがないため、このブロックがリストに現れることはありません。“[<_physrev_>]” のような方法も使えますが、フィールド名は常に小文字に変換されます。
特定のコンピュータのユーザ全員に書き込みの特権を与えたい/全てのコンピュータの特定のユーザに書き込みの特権を与えたい。
通常はデータベースの書き込み特権を取得すると、その時点で使用しているコンピュータの現在のユーザが権限を取得します。 特定コンピュータ上の全てのユーザや、全てのコンピュータ上の特定ユーザといった権限を得ることはできません。 このような特権を作成したいときはデータベースの設定情報ブロックを直接テキストエディタで書き換えることになります。 以下の手順にしたがってください (手順を誤るとデータベースを正常に開けなくなる可能性があるのでバックアップを取って作業してください)。
  1. 通常通り特権を取得します。
  2. データベースを一旦閉じてください ([ファイル - データベースを閉じる] メニューを使用、BibCompanionを終了するのではないので注意)。
  3. データベースをテキストエディタで開きます (使用しているテキストエンコードが使用可能なエディタを用いてください)。
  4. 最初のコメントブロック内にある “privileged_host = {HostName},” 或いは “privileged_user = {UserName},” となっている行を見つけてください。 ‘HostName’ と ‘UserName’ がそれぞれ特権を付与されたコンピュータ名とユーザ名です。
  5. 全てのコンピュータ上の特定ユーザに権限を与えたいときは “privileged_host” の行を、特定コンピュータ上の全てのユーザに権限を与えたいときは “privileged_user” の行をそれぞれ削除してください。
  6. データベースを保存し、再びBibCompanionで開いてください。
  7. 正しく変更できていればデータベースの設定欄は、“UserName@(Any Host)” 或いは “(Any User)@HostName” となっているはずです。
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よくある質問

上書きペーストしたときスマートペーストが機能しないことがあります/短い文字列をペーストするとスマートペーストが機能しません。
スマートペーストはペーストの結果全体の文字列が5文字以上長くなった場合にのみ機能するようになっています。 したがって、上書きペーストや短い文字列のペーストでは機能しないことがあります。 選択部分を削除してからペーストしてください。
xxxx.bib.1 のようなバックアップファイルはどのように使用したら良いですか?
BibCompanionはデータベースのバックアップファイル(xxxx.bib.1, xxxx.bib.2 等、数字が大きいほど古いバックアップ)を作成します。 万が一データベースを開けなくなったり、BibTeXで使用できなくなってしまった場合、以前のバージョンに戻す必要があります。 以前のバージョンに戻すには、戻したい時点のバックアップファイルの最後の数字の拡張子を削除するだけです (もちろん、その前に壊れたデータベースは移動するか削除する必要があります)。 名前を変更したファイルを通常通り開いてください。
キーワードを入れるフィールドは <annote> フィールドではなく <keyword> にしたい。
BibCompanionは注釈やキーワードを保存するフィールドとして <annote> フィールドを使用します。 これを他のフィールドにするには以下の手順に従ってください。 操作を誤るとBibCompanion自身が起動しなくなる恐れもあるので、慎重に作業してください。 ここでの説明が理解できないときは作業しないほうが安全です。
  1. BibCompanionを終了する。
  2. ユーザの初期設定フォルダ(Home/Library/Preferences/)を開き、BibCompanionの初期設定ファイル(com.hit-c.BibCompanion.plist)を探す。
  3. 安全のため、初期設定ファイルのバックアップを取っておいてください。
  4. 初期設定ファイルをテキストエディタで開く。
  5. “Annote Field Identifier” と書かれた部分を探す。
  6. 上記文字列の直下に “<string>annote</string>” という行があることを確認する。
  7. “annote” となっていることろを所望のフィールド名(例えば “keyword”)に書き換える。
  8. 続いて “Search Fields for Annotes” と書かれた部分を探す。
  9. 上記文字列の直下に <array> と </array> で囲まれた複数の行があることを確認する。 デフォルトでは annote, note, memo と keywords フィールドが記述されているはずです。
  10. 所望のフィールド名が上記以外であれば、既存のフィールド名の一つを書き換えるか、同様な行を一つ追加して所望のフィールドを先頭に追加します (“<string>keyword</string>” 等)。
  11. 変更を保存して、BibCompanionを起動します。
なお、将来のバージョンでは環境設定からこれらの変更が可能になるかもしれません。
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